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SusakiVeterinarian's Column

愛犬・愛猫の乾燥肌を正しく理解し解決

Colum No.14

犬や猫の乾燥肌の原因とは?

犬猫は冬の時期だけでなく、一年を通して皮膚が乾燥していることが多くあります。

乾燥肌の根本原因は、皮膚の保湿成分が不足することです。

保湿成分が不足して乾燥肌になることで、外来微生物や化学物質などに対する防御力が低下し、それらの皮内への侵入を許してしまい、それらを皮膚が正常に排除しようとした結果、痒みなどの症状が出ます。

犬も猫も人も、肌が水分を分泌しており、その水分が飛ばないように皮脂などの保湿成分が表面を覆っております。

では、どんな症状が出たら、乾燥肌と考えたらいいのでしょうか?


乾燥肌の主症状は?

乾燥肌では

● 皮膚のかさつき
● 被毛の乾燥・パサつき
● フケ
● 吹き出物
といった症状がでることがあります。

この結果、皮膚バリア機能が低下し、外来微生物や化学物質などに対する防御力が低下することで痒みを引き起こすことになります。

そして皮膚を掻くことで傷や出血などを引き起こし皮膚そのものの問題につながるのです。

では、犬や猫の体で乾燥しやすい部位はどこなのでしょうか?


犬や猫の体で乾燥しやすい部位は?

犬や猫の皮膚で乾燥しやすい部位は

● 毛で覆われていない部分
● 肉球
● 首元
● 内股
● 脇
などです。

乾燥肌になる原因として「皮膚が薄いから」という理由があるそうですが、本当でしょうか?


犬や猫は皮膚が薄いから乾燥肌になりやすい?

犬や猫の皮膚は人間の1/3~1/5程度だから皮膚が弱いという説があるそうです。

しかし、
● 人間と犬や猫ではサイズも違うし
● 皮膚が正常な犬や猫はたくさんいるし
● 乾燥肌になっても元に戻る犬や猫はたくさんいるし
皮膚が薄いからというだけでは決定的な原因にはなりそうもありません。

では、シャンプーが原因という話もありますが、どうでしょうか?


シャンプーが原因?

洗浄力の高いシャンプーだと
● 皮膚が脱脂される
● 皮膚のpHが変化する
などで皮膚のバリア機能が低下するといわれています。

しかし、正常な皮膚ならば
● 皮膚が脱脂されても
● 皮膚のpHが変化しても
間もなく元に戻るものです。

ということは、
● 皮膚を正常化させる調整系に問題がある
ということであり、
● 皮膚が脱脂されるとか
● 皮膚のpHが変化するとかが
本質的な原因ではないのです。


エアコンが原因?

● エアコンを使うことで空気は乾燥する
● エアコンのつけっぱなしで室内が乾燥する
などの理由で皮膚が乾燥するという説もあります。
ですがこれは加湿器を使えば解決する話です。
それでも乾燥は肌に影響するのは実体験しています。

私は注射のアルコール綿を絞るのが日課ですが、冬の間だけ指先がガサガサになります。
ですから、ハンドクリームなどで保湿することで指先のあかぎれを防いでいます。

このように、
● 加湿器で室内湿度を40-60%程度にする(湿度計は必ず用意する)
● 皮膚を保湿する
ことで対症療法的に対処できます。


アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患が原因?

アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がベースにあれば、皮膚バリア機能が低下していますから、乾燥肌になりやすいです。

これも、皮膚に保湿剤を塗ることで対症療法的に対処出来ます。

では、どのように解決すればいいのでしょうか?


解決法

これらのことから解決するためには、
● 室内を加湿する(40-60%)
● 適切なシャンプーや保湿成分入りの保湿剤を使う
● 必要に応じて綿でできた服を着せる
ことが取り組みやすい解決法になります。


犬や猫の乾燥肌を早期発見するために

犬や猫の乾燥肌を早期発見するためには、
● 毎日のブラッシング
で犬や猫の皮膚状態を丁寧に観察することが一番です。

まとめますと

● 毎日のブラッシングで皮膚を丁寧に観察しつつ
● 室内を加湿し(40-60%)
● 適切なシャンプーや保湿成分入りの保湿剤を使い
● 必要に応じて綿でできた服を着せる
ことで表面的に解決出来ます。

しかし、本質的な解決をしたいという飼い主さんもいらっしゃいます。


本質的な解決がしたい

そもそも、身体には素晴らしい

● 調整能力
● 調整能力
● 復元能力
があります。

ですから、
● 皮膚が脱脂されるとか
● 皮膚のpHが変化するとか
がおこっても皮膚には本来元に戻す力があるものです。

しかし、何らかの理由で【正常化】の邪魔をする力が働いていると考えられるのではないでしょうか?

そんな視点で、原因療法を通じて根本原因が<
● どこに
● なにが
● どれくらい
たまっているのかを探って、異物量を減らして処理能力の範囲内になれば
皮膚バリア機能が元に戻ることもあるのです。


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