SusakiVeterinarian's Column
尿路結石症は病気ではありません!
須崎動物病院では尿路結石症は病気のうちに入れていません!
と申し上げたら、あなたはどう思われますでしょうか?
これまで須崎動物病院で解決してきた多くの事例から、自信を持って申し上げます。
結晶も、石も、尿pHも、全て結果に過ぎません!
「病気じゃなければ何なのですか?食事も変えて色々してきても治らず、こんなに悩んでいるのに…」
「療法食も食べさせ、尿pHも毎日測っているんです」
という方に向けて、須崎は当院での尿路結石症への取り組み・対策と考え方をお伝えしてきました。
須崎動物病院は「原因療法」の方針で治療をしていますが、他所で対応を諦められたような子が、当院で結晶・結石ができる原因を調べ、それを解決していくことで、体調や数値、もちろん結晶や結石も良くなっていく事例をたくさん見てきました。
診療を進めていくなかで、
「治らない」「再発する」「原因不明」と言われた「結石症」でも、
どうしてなってしまうのか、なぜ治らないのか、再発する理由、そのメカニズムからやる価値がある、ぜひ「実践してほしいケア」まで、
見えてまいりました。
それには、あなたも今日からできる対策やケアがあります。
あなたも、治らない、治りにくい、繰り返す、わが子の結石に悩む毎日から卒業してください。
どんなに治らない、再発すると言われたストラバイト結石やシュウ酸カルシウム結石も、犬であっても猫であっても、若くても年を取っていても、必ず原因があり、須崎動物病院ではその原因を突き止めてきました。
もう苦しみ、辛そうなペットの顔は見なくてすむかもしれません。
そして、愛犬愛猫と共に健康で楽しい、幸せな時間を過ごしましょう!
須崎動物病院の診療方針は「症状には必ず原因があり、それを突き止めて除去できれば自然に収まっていく」原因療法です。
これは結石症でも同じです。
全国から、選りすぐりの、難しい、こじれた症状の子がやってくることが多い当院は、「原因不明」「繰り返す」「まだ若いのに」「何をしても良くならない」と言った結石症の子もやはり多く来院され、もう打つ手が無い…というお悩みも寄せられます。
他所で何と言われたとしても、当院では、症状が出るには必ず原因があると考えます。
結石症という症状にも、それを引き起こす原因があるのです。
原因となっている「何か」を解決したら、症状が起きる理由がなくなるので、自然に落ち着いてくる…と考えて治療をしています。
そして、原因を探り除去した結果、症状が改善している事実がございます。
「原因と言っても、尿pHですよね?療法食を食べて、尿pHを下げれば、解決しますよね?」
と思っている方へ、
「尿pHが高いから尿結晶ができる」
これは間違った思い込みの一例です。
確かに、尿pHが低ければ、とりあえずストラバイトの結晶はできにくいのは間違いありません。
だから、測定をしましょうというところからスタートします。
そして、検査の結果、高いから…低くしないと…やった!低くなった!と数値だけに一喜一憂することになります。
それは正しいのでしょうか?
ここで、まず「身体が正常であれば、尿pHは変化するのが普通だ」ということを頭にいれてください。
・野菜を食べると尿pHは上がり(アルカリ性へ)、
・肉や魚を食べると尿pHは下がる(酸性へ)
のは自然なことです。
これを踏まえますと、尿pHが高い数値を示しているときに、
「体内の異常でアルカリ性の尿が出ている場合」と「野菜類を食べたことでアルカリ尿が出ている場合」
は区別しなければ意味がないことになります。
どちらも同じ尿pHが高い状態ですが、「高くなった理由」は違います。
単に尿pHの数値の上下だけを見て、これを区別せず「同じこと」と思ってしまうと
「治るはずなのに…」「どうして…」
と、あなたの悩みが余に増えることになってしまいます。
しかし、上に書いたようなことを知っていれば
「尿pHを下げ」たら「結石症が治る」わけではないことが分かるかと思います。
ですから、尿pHの数値の変化は、現状を判断する指標にはなりますが、尿路結石症の【根本原因】ではありえません。
他にも…
感染性のものもあれば、非感染性のものもあります。
細菌感染が「原因のこともあります」。
その菌が「黄色ブドウ球菌」の場合もあります。
でも、「ストラバイト結石の原因は黄色ブドウ球菌の感染だ」とは言えません。
あくまで「その場合もある」だけです。
そして、結石症になったら療法食で石ができないように…と言われることがございます。
ですが、感染性の結石症でしたら、特別な療法食は必要ありません。
原因が細菌感染と分かっているのだから、食べ物は関係ないのです。
結晶や石を溶かす目的に使うのには意味がありますが、根本原因の解決にはなりません。
どうしても尿結石は「石・結晶」があり、それを無くすことにフォーカスを置きがちですが、
「なぜ結石ができるようになってしまったのか」を考えの中心に置いて、その原因を調べ、解決していくことが改善への糸口になります。
尿路結石症になるのにも必ず原因はあります。
その原因も一つではありませんし、それぞれの子で違います。
原因が違うのに、同じ「一生療法食」「尿pHをさげて」では、問題が全部解消されるわけではありません。
原因が解消されずに残ってしまっているので「再発」することになるのです。
ですが、がんばって色々やっているのに改善しないのなら
・今取り組んでいることに、見落としがあるのでは?
・本当に優先すべきことを間違えているのでは?
・やっていることが根本原因の解決に向かっていないのでは?
と考えてみるべきです。
まず、犬猫の尿路結石の種類や発生するメカニズムを知ってください。
例えば、同じ「ストラバイト結石」であっても、できる原因はいくつもあるんだ、ということを知ってもらいたいからです。
原因が違えば、対策も変わってきます。
今健康なら、元気なうちに、何の症状も出ていないうちにできる対策を。
結石になっている子には、良くなるために飼い主さんができるケアを。
「結石体質」「再発する理由」「食事療法」のウソ・ホント。
「尿phだけ・食事だけ・薬だけではダメ」な理由。
須崎動物病院で結石症を改善させてきた経験から「何をやっても改善しないときに、疑い、確かめ、実践して欲しいこと」がわかりました。
症状がでるのは、身体は正常で、正常な免疫応答の結果生じたものであると考えてください。
「結石になる」ということも身体の指令の結果、なったことです。
そんな指令が出てしまっている原因を調べて、無くしていくのが課題です。
そして、症状に「悪い症状」はございません。戦うべき相手が手強ければその分症状も強くなるのです。
その分、あなたもペットと一緒に、真剣に向き合って、対処してください。
「○○するだけで、すぐに解決した!」なんて魔法のようなことはないのですから…
「療法食で溶けてなくなったから大丈夫です」という方もいらっしゃいますが、毎日結晶ができ、毎日溶かしている…それは治ったと言えるでしょうか?
当然それではいけない、と須崎は考えています。
必ず存在する「石ができる原因」を突き止め、取り除くためにも あなたに知っておいてもらわなければならないことがあります。
それは、普段から一番近くにいる「飼い主」であるあなたでなければならないことです。
「原因」は一つではありません
かかりつけの獣医さんに【全部お任せ】してもいいのですが、「何のためにこれをやっているのか?」ぐらいは知っていた方が、あなたとペットのこれからのために役立つと思いませんか?少なくとも「今は石がなくなっているけど、安心していいことなのかどうなのか」「ちゃんと原因が排除されたのか」を判断できるようになることに損はありませんし、長い目で見ても得であると思います。
結石症について、もっと理解を深めて、今あなたができる一番良いことを知りたい!という方にぜひご覧いただき、ペットの健康と幸せな暮らしに、役立ててもらいたいと思っています。
尿結石症は、結石を消すことだけを目標にするのではなく、「なぜ結石ができるのか」という原因に目を向けることが大切です。
須崎動物病院では、結晶や結石、尿pHといった「結果」だけを見るのではなく、結石ができる原因を探り、取り除いてまいりました。
結石の種類や発生するメカニズム、食事や尿pHとの関係、再発する理由、そして飼い主さんができるケアについて、まずは正しく知ることから始めてみてください。
「なぜできるのか」が分かれば、今までとは違った視点で、愛犬愛猫の結石と向き合えるようになるはずです。
※こちらは当時のコラムです。現在の診療方針とは異なる場合があります。
尿路結石・結晶症の四大ポイント
尿路結石・結晶症には
2.尿をどんどん出す
3.できた石・結晶を溶かす
4.異物の再侵入を最小限にする
尿路結石症や結晶症になっている場合、原因療法で探ると、必ず何らかの異物があります。
これまで無かったことがありません。
例え他院で「非感染性の膀胱炎だ」と診断されても、違うスキルを使うと何かいるようなのです。
そして、それを取り除くと、症状が消えることがあります。
ですから、
尿路の異物量を減らすことは、炎症を減らす上でも極めて重要
なのです。
基本的には尿結晶ができても、
尿をどんどん出して結晶同士が固まる時間を与えない
という考え方で、対応可能です。
ですから、
水分を摂取し、オシッコを沢山出すことが大事
なのです。
これは、ストラバイト結晶・結石に重要なポイントですが、
●摂取水分量を増やす
●尿路でアンモニア産生量を減らす
ことで、できた石・結晶を溶かすことが出来ます。
「尿pHが高いのに、結晶が出ない状態」を作ることが出来ているのは、これが出来ているからです。
もちろん、そのためには、尿路でアンモニアを作り出す原因が何かを探る必要があり、それが決まればやることが決まります。
ですから、
なぜ、尿路でアンモニアが出来ているのか?
を探ることがとても大事
なのです。
これは、身体を調べれば、
どこが異物の侵入口か?
がほぼわかります。
その入り口は、
●鼻
●口(歯周病)
●尿道
などが主なものです。
特に、目ヤニ、涙、鼻水、鼻づまりのある場合は、環境からなにかを浴びている可能性が大です。
「うちの子、目ヤニがすごいの!」
などと、余裕で構えることなく、大きな症状に繋がる前に、お気を付け下さい。
ですから、
室内や寝床の除菌はとても大事
なのです。
水分摂取には、
「ただの水よりはこれを溶かした方が飲む!」
というこちらの粉がオススメです。
ニンニクや塩分が気になるという方がいらっしゃいますが、ごく少量ですので、特に問題なくご使用いただけます。
室内のニオイ対策だけでなく、空間に振りかけるだけで環境除菌にもなる「消えミスト」と、通常のシャンプーだけでなく寝床やソファーのお掃除にも使える「マジカルシャン」もオススメです。
まだ薬で症状を消すだけですか?
「原因療法」が日々の悩みを減らせるかもしれません。
次回、須崎が考える「尿路結石」についおてお伝えさせていただきます。
尿路結石症に備える!
秋から冬は、尿路疾患の子が増えると言われており、当院の診療でも
●血尿が出ました
●尿路結石症になりました
●尿路結石症が再発しました
●尿pHのコントロールをする療法食を食べろと言われました
●尿pHが高くなるから、手作り食はダメだと言われました
などの診療依頼が増えてくる時期です。
尿路の炎症が起こっているわけですから、白血球と異物が闘っていることが根本にあることがほとんどです(化学物質などのこともあるので、「全て」とは言えませんが…)。
ですから、尿路が弱いとか、おかしいとかではなく、
尿路が戦闘地帯になっています。
と考えるのが正確です。
基本的には、尿路に異物があっても、水分摂取が多ければ、洗い流されるので、基本的にはそれほど「異常事態」になることはありません。
仮にあるとしたら、異物侵入が多く、白血球がそれに対して全力で闘う事態が起こった場合になります。
ですから、ドライフードよりは缶詰やレトルト食などを食べることがオススメです。
それでも解決しないという場合は、サプリメントなどの力を借りることになります。
次回は尿路結石・結晶症の四大ポイントをお届けします!
秋の急な発病シーズン?
●旅行に行った帰りに急に具合悪くなる
●普通に生活しているのに急に…
●今まで元気だったのに突然…
●順調に回復してきたのに突然…
という様に、
急に、 重症になるケースが目立ちます。
特に、今まで症状が落ち着いていたのに、急に具合が悪くなるというケースが多く感じます(うちだけかもしれませんが)。
症状には、
・立てなくなる
・食欲が全く無い・飲まない
・痒みがひどくなる
・口臭が酷くなる
・短期間で激痩せ
・熱が出て下がらない
・シコリが大きくなった
・身体のどこかが腫れる
というものがございました。
ある年の秋口に、
【「脳梗塞」と診断された犬や猫の診療が増えてきました。本当に「脳梗塞」かどうかは別として、急に麻痺症状が出て、飼い主さんもビックリされる様です。】
とツイートしたところ、
【「トリミングサロンをやっています。「脳梗塞でしたが数日注射して治りました。お医者さまの許可を取ったのでトリミングしてください」と言われますが、お預かりにあたって注意する点などありますか?正直不安だし、他に隠れた原因があるのではと考えています。】
こんな情報をいただきました。
もちろん、実際にそういうケースがある可能性はあります。
ただ、こうした話を聞くと、「本当に脳梗塞だったのだろうか?」と疑問に思うこともあります。
少なくとも、当院だけの話では無さそうです。
こうしたケースは「秋の体調不良のシーズン」が関係するのかもしれません。
もちろん、うちに来る子だけかもしれませんが、季節の変わり目、特に夏から秋にかけたこの時期の不調は、過信して様子を見たりせずに、すぐに「かかりつけの先生」の所で対応してもらってください。
本質的には、
↓
根本原因を排除
↓
白血球が攻撃する必要が無くなる
↓
症状が出る理由も無くなる
↓
落ち着く
●化学物質対策
●病原性微生物対策
をしっかりとし、それでもなってしまったら仕方ないので、ガッカリせずに、かかりつけの先生の所で立て直していただいてください。
とにかく、反応・変化が激しいことがあるので、よく観察しておいてくださいね。
この時期は、特に自然療法などを勉強した飼い主さんほど粘りがちですが、今はその時では無いかもしれません。
飼い主さんは受診のタイミングを間違わないようにしてくださいね。
ですが、不必要に不安になる必要はありません。
今が大丈夫なら、安心して見守っておいてください。
ただし、
●現在具合が悪い子
●急に変化した子
は、注意深く観察し、すぐに適切な対処をしてくださいね。
シニア世代の犬猫が健康でいられるためには?
「転ばぬ先の杖」という言葉がありますが、予防は最高の治療です。
しかし、多くの方が、何かが起こってから対処しようとします。
それで間に合えばいいのですが、間に合わない状況だと「なんで!」と焦ったり、落ち込んだり、自分を責めたり、後悔したり...。
当たり前のことですが、生物の死亡率は100%です。
ですから、生まれた以上は土に返るのが自然の掟でございます。
しかし、知っていれば防げたことはあるかもしれません。
私自身は、知った上であえて選択しないで「望む結果に至らなかった場合」は「それは仕方ない」と諦めがつきます。
しかし、知らなかったから選択できず、後で知って後悔するということにはなりたくないので、常にアンテナを張っておくタイプです。
それがベストかどうかはわかりませんが、「今考えられるベストを尽くしたい」と考えているので、日々情報収集しています。
それでも、いざという時には「本当にこれでいいのだろうか?」と一抹の不安を感じたりするものです。
まして、普段準備をしていなければ、いざという時には何が本当かどうかもわからず、戸惑うのもしかたありません。
シニア世代の犬猫が「昨日まで元気だったのに突然」というケースは多いものです。
なぜ、その予兆が分からなかったのでしょうか?
飼い主が見落としていたのでしょうか?
犬猫が気を遣って我慢していたのでしょうか?
いえいえ、身体には素晴らしい調整能力があるので、ギリギリまで分からないものなのです。
その素晴らしい調整能力のことを「ホメオスタシス」(身体の元に戻る力)といいます。
私達は、あつあつの鍋を食べたからといって体温が80度になったり、かき氷を食べたからといって体温が氷点下になったりしません。
この様に、生き物には、「どんな外部刺激を受けようとも、体内状態を一定範囲に収めるコントロール力」があるのです!
ですから、ギリギリまでは、無症状で持ちこたえてくれます。
この様に、生物の身体には 「本来の状態に戻ろう」という力が働いています。
元気ということは、何も起こっていないと勘違いしがちですが、体内環境を一定の範囲に保つために、「スゴイ調整・微調整」が起こっているのです。
ですから、「元気だから何も起こっていない」というわけではありません。
身体が一生懸命「異物」と闘い、傷んだ組織を元に戻そうと頑張ってくれているのです!
この様に考えると、飼い主さんから見て「元気」な状態でも、その背後で実は、異物と闘っていることがお分かり頂けたかと思います。
昔、テレビゲームで「家に泥棒が次々侵入してくるのを、入り口で退治して、家に侵入させないゲーム」をやったことがありますが、正にそんな感じで、「家の中は静かだけれども、出入り口は大変!」という状態です。
最初のうちはいいのですが、気を許すと侵入され、いろいろ奪われてしまい、全財産が持ち出されるとゲーム・オーバーというゲームでした。
このゲーム同様、最初のうちは、余裕で闘えておりますが、そのうち油断したりして、急に立場が逆転し、劣勢になるなんていうことはあり得る話です。
この様な理由で、「症状が出ていない」ときに「症状が出ていないから」と油断してメンテナンスを怠ると、あとあと症状が出たときに取り返しのつかない事になっている可能性があるのです。
もちろん、症状が出るということは、免疫応答の結果(炎症反応物質など)です。
免疫応答するということは、白血球が異物を処理しているということです。
ということは、異物が侵入したか、体内で増えたかです。
どんな異物が原因になるかは、個々のケースで違うので、「どんな異物がこの病気の原因なんですか?」は実際に探るしかありませんが、「急に具合悪くなる」ケースは、大抵、体内でこらえてこらえて最終的にこらえ切れなくなったの結果であることがほとんどだということを覚えておいた方がいいでしょう。
だから、「何も症状が無いうちから対処しておくことが大事」だということなのです。
以上のことから、昨日まで「元気で食欲もあるし、排泄も問題ないから大丈夫!」と高をくくっていたけれど、それは必ずしも大丈夫とは限らないことをご理解いただけたかと思います。
この様に、身体は日々闘い、正常な状態を維持しようとしております。
しかし、いつ形成が逆転するかは誰もわかりません。
だからこそ、何でもないうちから身体のメンテナンスをしておくことや、身体に傷を残さない様にすることがとても大事なのです。
では、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?
巷には、
どちらも言われているけど…
「高タンパク食?低タンパク食?」
ウチの子はどっちなの?
「肉付きよく?痩せてるほうが?」
歳をとったから肥満だと心配…
「腎臓に負担がかからないように」
手作りだけど、どう変えたらいいの?
「柔らかい食事を」
食感も大事と聞いたけど変えたほうがいいのかしら…
こんなウワサが沢山あります。
ネットで調べても、根拠のある話かどうか分からない、両方の意見がでてきて迷う、本当か噂か分からない。
真面目な飼い主さんほど悩み、迷われるのではないでしょうか?
仕事柄、飼い主さんのお悩み解決をすることが多いですが、出所の不確かなウワサに惑わされる飼い主さんを多数お見受けいたします。
そのウワサのせいで、心配しなくていいこと、不安に思う必要のなかったこと、悩まずに済んだことに心惑わされ、気分が晴れない日々を送る方は珍しくありません。
しかし、そんな飼い主さんに適切な情報をお伝えすると、
「なぁーんだ!そんなことで悩んでいたのか(笑)」
と気持ちが楽になっていただけるようです。
これまでの診療経験上、シニア世代の犬猫が健康でいられるために飼い主さんが知っておいた方がいいし、知っておくと無駄に悩む時間が減ることがいくつかあります。
⚫︎老化に伴う変化はどんなところに現れるのか?
⚫︎犬や猫の事故以外の死因トップ3とは?
⚫︎食べると老化が遅くなる栄養素とは?
⚫︎栄養学的に、老化を遅らせると確認できている唯一の方法とは?
⚫︎老犬・老猫と成犬・成猫の栄養要求量は大きく異なるのか?
⚫︎老犬・老猫の水分摂取について気をつけること
⚫︎「高タンパク食?低タンパク食?」ウチの子はどっちなの?
⚫︎「高脂肪食?低脂肪食?」ウチの子はどっちなの?
⚫︎「高食物繊維食?低食物繊維食?」ウチの子はどっちなの?
⚫︎老犬・老猫で気をつけるべき栄養素とは?
⚫︎老犬・老猫のカルシウム必要量は?
⚫︎老犬・老猫でリンは本当に制限する必要があるのか?
⚫︎老犬・老猫で塩分は本当に制限する必要があるのか?
⚫︎老犬・老猫に抗酸化物質は必要?
⚫︎老犬・老猫に煮干しはオッケー?
⚫︎高齢犬・猫に何をどの様に食べさせたらいいのか?
こんな内容を、キチンと学んでいただきたいのですが、インターネット上には適切で無い情報が多数あり、その中から自力で適切な情報を探すのは困難な作業です。
間違った情報を掴んで、それを実践して「やっぱりコレは間違いだったか」という学び方もありですが、どうせなら、効率良く正しい情報を学んで、正しいことを実践していただきたいのが、私の願いでもあります。
ペットアカデミーでは、「シニア世代の犬猫が健康でいられるために飼い主さんが知っておいた方がいい情報」を一気に学べる集中講座をご用意いしています。
通常、ペットアカデミー受講生には、毎月1講座ずつ教材をお届けしていましたが、今回は受講生以外の方にもご覧いただけるよう、6カ月分の教材をまとめてご用意しました。
こちらの講座では、正しい知識を学ぶだけでは無く、飼い主としての心構えや覚悟、「歳だから」の思い込みはダメ!などの「頼られる飼い主」でいられるための考え方も学べます。
繰り返しになりますが、悩む時間が長いことは、あなたにも、ペットにも悪影響を及ぼします。
あなたはそれを知った上でも、これからも悩み続けますか?
それより、論文ベースの情報を分かり易く解説した通信講座を活用して、悩む時間を減らし、地に足の付いた希望をもって、日々を充実させてみませんか?
知識は力です!
いざという時に慌てて、判断ミスをして後悔しない様、何でもないうちに「転ばぬ先の杖」をご用意下さい。
熱中症対策と予防 3
熱中症になったら、飼い主のあなたは、具体的にどうしたらいいのでしょうか?
▶︎グッタリしてから60分以内に日陰の風通しのいい場所へ移動させる(木陰、窓を開ける、扇風機など)
▶︎水を飲みたがるならば好きなだけどんどん飲ませる
▶︎頭部、首筋横、脇の下、そけい部(後肢の付け根)を濡れタオル等で冷やす
▶︎氷や保冷剤、冷却グッズで冷やしても良し
※ただし、冷やしすぎはダメ(直腸温度が38℃台まで)
▶︎水を全身にかけて冷やすのは冷やしすぎに注意
▶︎犬の平熱は38.5~39℃くらいなので36.7℃以下になると、低体温症となるため、濡れタオルや冷却グッズで対処する方が、コントロールしやすい
▶︎粘り気のあるヨダレが多いならば取り除く
体温が下がって症状が落ち着いたからといって、安心して油断してはいけません。
見た目は平常に戻ったようでも、体内の臓器・組織がダメージを受けている可能性があります。
脱水や電解質等の補正や、体内のチェックをしてもらうため、必ず健康診断を受けましょう。
症状が出ていないからといって油断できません。
内臓にダメージを受けている場合もあります。
例え回復が早かったとしても、必ず受診してください!
Q.冷やすのが遅れたら…
Q,扇風機は無意味だと書いてありましたが…
Q.なぜ、首の付け根や脇の下、後肢の付け根を冷やすのですか?
Q.犬が熱中症になったら、とにかくガンガンに冷やせばいいのですよね?
Q.水に浸けるのも冷やしすぎによくないと聞いたことがあります…
Q.体温が下がって、症状が落ち着いたようなら、動物病院には行かなくてもいいですか?
体温が下がって症状が落ち着いたからといって、安心して油断してはいけません。見た目は平常に戻ったようでも、体内の臓器・組織がダメージを受けている可能性があります。
Q.グッタリしてから冷やすまでの目安ってありますか?
Qグッタリしてから60分程度経ってしまったので、犬を氷水に浸けて一気に冷やしていいですか?
低体温症を引き起こす可能性があります。つまり、平熱まで下がった体温が更に下がってしまうのです。もちろん、絶妙なタイミングで冷やすのを止めればいいのですが、それは難しいので、身体を冷やすときは水道水を使ってください。
補助的に氷を頭や首の付け根や脇の下、後肢の付け根(そけい部)のは有効ですが、それも冷やしすぎにならない様に注意が必要です。
Q.小型・中型犬はお風呂に水をためてそこに浸けるのは有効ですか?
ただし、氷水のように冷たいのは避けてください。身体が濡れてしまうと、冷えすぎになったときに止められないので、濡れタオルや冷え冷えグッズで対処する方が、コントロールしやすいです。
Q.どの段階で動物病院に連絡したらいいですか?
Q.冷やす前に動物病院に連れて行った方がいいのではないでしょうか?
いかがでしたでしょうか?
いざという時に役に立つ様に、ご活用いただければ幸いです。
あなたと、愛犬との暮らしに楽しい時間が多くなりますことを願っております。
熱中症対策と予防 2
そもそも、熱中症は防げない病気でしょうか。
今回は「犬」について考えていきます。
熱中症は「飼い主さんの配慮で防げる部分」と「犬側の要因」とがあるので、前者の部分は防げますが、後者の部分は飼い主さんが気配りしたからといって絶対に守れるというわけではありません。
どの子でも可能性があり、100%安心できるわけではありません。ですから、万が一のことがあったとき、必ずしもあなたのせいではないということです。
例えば、「飼い主さんが涼しいところを用意したのに、老犬の感覚が鈍っていて、そこに行かなかった…」なんていうことだってあるわけです。
ですから、飼い主さんに全ての責任があるわけではなく、飼い主さんの注意・配慮で絶対に守れるというわけではないことを覚えておいてください。どの子でも可能性はあるし、どの子でも安心はできないのです。
では、どんなサインが出たら熱中症を疑ったらいいのでしょうか?
▶体温が急上昇してそのまま下がらなくなって、グッタリする
▶高熱(直腸温度で40~42度 43度になったらアウト!)
▶ハーハーと浅く速い呼吸(パンティング)
▶大量のヨダレ→脱水→粘り気のあるヨダレ
▶異常に喉が渇
▶舌や歯茎の赤みが強い、目が充血している
▶目つきがどんよりしている
▶ふらふらして普通に歩けない
▶横たわってグッタリする、舌が横から出る
▶心拍数が増加する(ドキドキする、脈が速くなる)
▶嘔吐したり下痢や血便が出たりする
▶意識がなくなる
▶けいれん発作・昏睡状態
▶血圧低下
▶心音弱まる
▶舌や歯茎が真っ青(チアノーゼ)
▶呼吸がおかしくなる
▶無尿
※上記全ての症状が出るわけではありません。
犬には脚の裏側や鼻の頭付近などの所に汗腺(エクリン腺)があるだけで、犬は体温が上昇したときに、人の様に全身にタップリと汗をかいて気化熱で体温を下げることが出来ません。
※最近では、全身に分布しているアポクリン腺からも汗をかくと言われておりますが、分泌量は多くはないため、体温を下げる効果を期待するのは難しいので、口を開けて速く浅くハーハーし(パンティング)、空気の出し入れで体温調節します。
パンティングは、唾液を蒸発させる際の気化熱で体温を下げようという方法です。
ですから、体温が高くなって、熱中症の初期段階では、このパンティングが更に速くなり、さらに大量のヨダレを流しはじめます(冷やすため)。
しかし、熱を下げる効率は汗と比べるとよくはありません。このことが、犬は寒さには強くても、暑さに弱い理由の一つです。
空気が体温と同じか、それ以上になると、体温を冷やすことが出来なくなってきます。
つまり、室温や気温が高くなると、体温調節できなくなるのです。
ですから、温度の高い部屋・密閉空間では体温が急上昇します。
扇風機は熱い空気が籠もってしまうのを防ぐことは出来ますが、それだけでは十分ではありません。
犬は汗をかくことが出来ないので、風だけが当たっても涼しくは感じません。
身体を水で濡らして扇風機をかけたら、人間が汗をかいたのと一緒なので、気化熱で身体は冷えますが冷やしすぎには注意してください。
よって、扇風機だけではなく、エアコンも大事です。
ところで、熱中症にかかりやすい場所・状況・要因は全部把握できていらっしゃいますか?
▶締め切った部屋の中でエアコンが無い
▶エアコンではなく、扇風機「だけ」で対応
▶窓際かつ日向にあるケージの中に留守番
▶水がない
▶日陰のない屋外に繋がれる
▶時間の経過と共に直射日光が当たる
▶水がない
▶暑い日の日中の散歩・運動(地面の温度+地面からの照り返し
。夏の日中のアスファルトの温度は50度を超えることも)
▶人の高さより、犬の高さの方が気温が高い
▶熱中症だけでなく、肉球を火傷する可能性もある
▶どうしても日中に散歩をする必要がある場合は、なるべく土や草の上、日陰を歩かせるようにする(でも、極力日中は避ける)
▶外気温は下がったものの、まだアスファルトの熱が残っている時間帯の散歩
▶直射日光の当たる車の中で放置
▶日陰でも真夏日のように気温が高い
▶車中に放置
▶水がない
▶短頭種
▶北方が原産で被毛が熱い犬種
▶太っている犬
▶子犬
▶老犬
▶呼吸器疾患を患っている犬
▶心臓疾患を患っている犬
▶不慣れな場所に行くと興奮する犬
▶下痢をしているなど、既に脱水気味の犬
などが挙げられます。
では、熱中症になったら、具体的にどうしたらいいのでしょうか?
熱中症対策と予防 1
熱中症とは高熱が出て下がらなくなり、グッタリする状態です。
熱中症は飼い主さんの不注意で起きる事故の側面と、犬猫側の要因の両方があります。
そして熱中症になったら、
▶日陰に移動して、水を飲ませて、冷やす!
▶冷えたら動物病院へ連れて行く!
▶冷やすときは身体を濡らすより、濡れタオルや冷却グッズで頭、首筋の横、脇の下・そけい部を冷やす!(冷えすぎ防止のため)
▶風通しのよい日陰に移動し
▶水を飲むなら飲ませ
▶症状が重ければ急いで冷やし
▶冷やしながらかかりつけの動物病院に連絡して指示を仰ぎ
▶身体がある程度冷えたら動物病院で検診してもらう。
※軽症の場合でも必ず動物病院に連絡しましょう。
▶脇の下
▶股間
▶首の両脇
▶頭
▶高温
▶多湿
▶無風
▶水分摂取不足
次回の投稿で、いざという時に正しい対処・予防策を実践する方法をお伝えします。
【獣医師解説】なぜマジカルパウダーは秋からなのか?犬猫編|
愛犬愛猫がトレーニングを受けたくなる方法
以前オーストラリアから世界的なトレーナーのスティーブ・オースティン先生をお招きして、
「愛犬・愛猫との種に応じた接し方・失敗しないトレーニングの仕方」
を教わりました。
須崎は個人的に
「犬・猫がトレーニングを受けたいという気持ちにさせる方法」
が非常に興味深かったです。
前半は講義でしたが、「トレーニングを学んでいる人が間違うポイント」を教わり、勉強をしてわかったつもりになることがいかにマズイかということに改めて気づかされました。
後半のデモンストレーションもすばらしく、
●「男性嫌い」の犬が5分程度で「男性」に近づく様になった
● コマンドを入れるタイミング
● トレーニングを止めるタイミング
● 触れるスピード
● トレーニング目標の設定の仕方
●「手を振る猫」のトレーニングの仕方
など、とにかくわかりやすく教えてくださるので、私の様な素人にも出来そうだと思わせてくださいました。
私がこの2日間で非常に強く感じたことは、
「基本無くして応用無し」
「望む結果が出ていないなら、何か基本に見落としがある」
でした。
基本を学ぶのは退屈なことが少なくなく、 ついつい楽しい応用の方に進んでしまいがちですよね。
でも、私たちがなぜ基礎を学ぶのかというと、
「先人達が身につけた結果きっとこの順番でやったらいいのでは?」
とわかったことだからなんですよね。
その基礎を身につけるために、先人がまとめてくださったもので、先人が言う通りに取り組んでみる。
これは非常に重要なことだと改めて学ばせていただきました。
特別な「飛び道具」が必要なわけではないんですよね。
望む結果が出ていないということは、基本が出来ていない、ただそれだけのことなんです。
あらためてスティーブから多くのことを学べてよかったと思います。
ペットアカデミーは、
「日本の飼い主さんに世界トップクラスの情報を提供し、日本が諸外国に数十年遅れているなんていわせない!」
ための活動を行ってまいりました。
結局、知っているか知らないかだけですし、知っていても実践しているか、していないかだけなのです。
望む結果が手に入っていなければ、まだまだ学ぶ必要があるという気持ちを忘れたくないものです。
「やはり、本で読んだだけの自己流では限界があると感じました。」
「スティーブ先生のやり方はとても洗練されていて、今まで見聞きしたものとは比べものになりません。」
「エラーレス。間違いのないトレーニングの看板に偽りなしでした。あれなら間違いようがないですね。」
「私が重要視している部分はどうでもよく、逆にどうでも良いと思っていた部分が重要だとわかりました。あれでは、トレーニングできていないのは当たり前です(汗)」





