SusakiVeterinarian's Column
気温の高い今だからこそやっておきたいこと
気温が高くなると、
1)元気がでる子
2)元気がなくなる子
3)症状が強く出る子
4)症状が消える子
など、個々で出てくる反応のバリエーションが増えて来ます。
それぞれに意味があるのですが、今回は、
気温の高い今だからこそやっておきたいこと
というテーマでお話しをさせていただきます。
当たり前の話ですが、夏ですから、以下の話は、「熱中症に気をつける」前提で話を進めていきます。
※熱中症に気をつける点については、コラムの熱中症対策と予防をご確認下さい。
まず、大前提として、一年中
【身体は常に元に戻ろうとしている】
という事実があります。
このとき、身体の全てのシステムが、偏ったりゆがんだ身体を元に戻そうとします。
例えば、異物(菌やカビなど)の侵入に対処し切れていなかったら、全力で元に戻そうとします。
薬が治すのではなく、治るのを邪魔しているものの影響を減らして身体が勝手に元に戻るのを、薬がサポートしてくれます。
くどい様ですが、薬が治すのではありません。
【自然治癒力で治るのです】
その時のツールの一つが「白血球」 です。
昔は「症状はいけないことで、すぐに消すべきである」 と考えられていた時代がありました。
しかし、免疫学の発展と共に、症状(炎症反応)の意味がわかってくると、
【症状は不快だが必要かつ正常な反応】
と認識されるようになりました。
つまり、症状は
【必要があって出ている反応だから、安易に止めてはいけない】
のです。
これがまず、大前提です。
もしあなたが、2月の札幌雪祭りに
「水着で集合!行進するよっ♪」
と誘われて、行ったとします(笑)。
胸を張って大手を振って行進できるでしょうか?
寒くて無理ですよね?
それと同じ様に、体温が低ければ、白血球はフルに働けないのです。
だから、身体を暖めましょうということになるのです。
しかし、筋肉量が少なかったり、運動量が少なかったりしたら、血行も良くないでしょうし体温も十分に上がらない可能性が高いです。
そうなると、
↓
異物の処理量が少なくなる
↓
そのうち、異物の蓄積量が多くなる
↓
体温が比較的高い深部で症状が出るほどに増える
↓
夏になる
↓
体温が上がる
↓
白血球も普通に闘える体温になる
↓
強い症状が出る
↓
毎年夏になると強い症状が出る
↓
夏は不快…と意味づけされる
これが、
【夏になると具合が悪くなる】
の原因の一つです。
だとしたら、この症状は止めた方がいいのでしょうか?
それとも、出せるだけ出したらいいのでしょうか?
前出したように、自然治癒力の原理原則には
【症状に悪いものはない】
というものがあります。
ですから、基本的には生死に関わるとか、強いストレスを感じるほどの不快感を伴うのでなければ、元に戻るまで待つのが本筋です。
このように、症状が出る場合も、出ない場合も、
【夏は白血球が働きやすい季節】
であることは間違いありません。
何でもそうですが、問題は小さいうちに解決するのが賢いやり方です。
だとしたら、夏のうちに異物量を減らしておき、大きな問題にならないようにしたいものです。
では、どうやったらデトックスになるのでしょうか?
【身体は常に元に戻ろうとしている】
ですから、
何か手を加えないと戻れないのではなく、無駄な作業を減らして放っておけば身体は正常な状態に戻るわけです。
だとしたら、一番いいのは、
【水分を十分にとって、一日の食事回数を減らす】
ですね。
食事を消化吸収するのはとてもエネルギーを必要とします。
食事回数を減らして、空腹な時間を増やせば、消化吸収に廻すエネルギーを<他の調整に使えます。
これは、自然界の動物が具合悪くなったら食べずにじっとしている事実から自然なことです。
もちろん、今まで三食食べられていたのが、突然一日一食になったら、「なんで食事できないんジャイ!」と不機嫌になる子もいるかもしれません。
でも、そんなときはひるまずに、「あなたの体調を考えてのことなのよ!」と、目を見て諭してください。
普段、食べさせる愛情ばかり与えてきた方は、
【食べさせない愛情】
があることも教えてください。
人間の子供に「おもちゃ!」とねだられたら、我慢させることも愛情なのと同じです!
通常の食生活をしていれば、よほど衰弱していない限り、一週間くらいの断食で生命の危機に瀕したりしません。
もし、心配なら、 食事指導に精通した獣医師(断食に精通した獣医師)に相談しながらやってください。
夏はとにかくリセットの季節です。
一年で最もデトックスに適した時期を有効活用して、来たるべき秋に備えたいものです。
ぜひ、参考にして、適切に夏をお過ごしください。





